2025/01/06
株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨
昨年は早々より、能登半島沖地震で多くの事業所とそこで働く従業員が被災し、今も苦労されている方々も居られると思います。一日でも早く日常が戻るよう心よりお祈りするとともに、お見舞い申し上げます。
続いて新年のご挨拶をいたします。
2024年は、政治面では、台湾、欧州連合(EU)、日本、米国を始めとして各国で選挙が実施される選挙イヤーとなりました。
エレクトロニクス産業においては、これからの3年間でAI、クラウド、デジタルツインをキーワードとした技術革新が起こる中、さらなる成長機会をつかみ取り、デジタルツインの世界においてもムラタの存在感をより高めていきたいと考えています。昨年11月に発表した中期方針2027では、ムラタがステークホルダーの皆様にとって「最善の選択」となる「Global No.1部品メーカー」を目指すビジョンに基づき、より解像度を上げた成長戦略を描きました。今年、大きな成長が期待できる注目市場としてAIサーバーを中心としたデータセンター、On Device AIを搭載したスマートフォン・PC・タブレット・ウエラブルデバイス、並びにxEVが挙げられ、また黎明期ながら成長率の高い市場としてヒューマノイド含むロボティックス、エネルギーを主とした環境、医療・ヘルスケアを主としたウェルネス、宇宙アセットに対する取り組みが挙げられます。これら各市場において、ポジションの確立を急ぐ必要があります。その上でMLCCなどの主要製品でグローバルNo.1の地位を強化するほか、新規事業の創出と開拓、並びに社会実装とスケール化を加速しなければなりません。
日本の干支では今年は巳年であり、日本語で同じ音となる「巳」を「実」にかけて、「実を結ぶ」年とも言われています。AIがドライブするエレクトロニクスにおける飛躍的な成長、社会価値を経済価値に好循環させるサイクル、成長市場におけるポジションの確立に向けた取り組みが実を結ぶよう、成果と結果に執着する一年にしましょう。
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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