07/03/2025 | Press release | Archived content
あなたには「推し」はいますか? いまや「推し活」は、多くの人々の生活の一部となり、人生の充実感や幸福感をもたらす活動として広がり続けています。
そんな中、2025年6月11日に10周年を迎えたLINE MUSICが新たにリリースしたのが、推し活ニーズに着目した新機能「My推し」です。My推しでは、どんな推し活ができるのでしょうか? LINE MUSIC(株)取締役COOの高橋に、開発の背景やこだわり、またこれからの10年に向けての展望について聞いてきました!
LINE MUSICはこれまで、1億曲以上ある楽曲を自由に楽しめる音楽ストリーミングサービスとして、たとえるなら「音楽の図書館」として成長してきました。次のステージでは、音楽を聴く、見る、歌う以上のワクワクする体験をユーザーに届けたいと考えました。
そして近年「推し活」はますます盛り上がっており、日本には、約1,000万人以上の推し活人口がいると言われています。LINE MUSICの中でも、アーティストへの強い想いを持ったユーザーの存在を常に感じてきました。 そこで、推し活をもっと深く楽しめる機能を追加することで、「推し」に対する熱量を高めて応援する喜びをもっと感じてもらいたい。そんな想いから今回のリリースに至りました。
まず、LINE MUSICのアプリ内に「My推し」という専用のスペースを用意しました。ここで、最大3組まで「推しアーティスト」を設定することができます。
その通りです。ファンの方が、より特別感やアーティストとのつながりを感じてもらえるように、クローズドな空間にしています。ここでは、設定したアーティスト専用スペース上部のカバーイメージを、自分の好みに合わせて変更できます(※)。
※カバーイメージが複数枚登録されている場合のみ
推し活は、同じ想いのファンが集まって、ストレスフリーな空間で集中して楽しめる場が大事なんですよね。My推しでも、そんなスペースを目指しました。今回のリリースでは、主に4つの機能を楽しめるようになっています。
まず1つ目は、自分の「ファンレベル」を確認できる機能です。これは、楽曲の再生回数や再生時間、いいねをつけた数といった活動が可視化されるものです。「再生回数上位5%のトップファン」など、自分のファンとしての位置を知ることができます。さらに、そのデータをもとに、自分の「推し曲ランキング」も自動で生成されます。
そうですよね。2つ目は、「ランキングハイライト」機能です。LINE MUSICにはリアルタイムやデイリー、カラオケなど多くのランキングがあるのですが、推しの曲が今どのランキングに入っているか、個別にチェックするのは大変ですよね。My推しではそれらのランキング情報をまとめ、推しの曲が現在何位かを確認できるようにしました。また、通常はTop100までの情報しか見られないところ、My推しユーザーはTop200までのランクイン情報を見られるんです。
燃えてきますよね(笑)。「惜しい!」「ランクインさせてあげたい!」といった瞬間を可視化することで、推し活のモチベーションにつながったら嬉しいなと思いつくりました。
3つ目が、ゲーミフィケーション要素としての「バッジ機能」です。たとえば、30日連続で楽曲を再生したり、特定のファンレベルや再生回数を達成したりすることでバッジがもらえます。
そして4つ目が、自分の推しレベルや推し曲、バッジの獲得履歴などを友だちやSNSで共有できる「シェアカード」機能です。楽曲の再生時間や回数を友だちとシェアしたり、SNSに投稿したりすることで、ファン同士の交流が生まれ、楽しくポジティブな体験が広がっていくと嬉しいなと思っています。
※「あなたの推しレベル」の集計には最大1日程度要する場合があります
※My推し機能がオフになっている場合は、[設定]>[コンテンツ]>[My推し]をオンにしてからご利用ください
※一部の機能は有料会員限定です
※シェアできる画像はプラン登録状況や再生状況によってユーザー毎に異なります
まさに「もっと応援したい!」と思えるきっかけを増やしたくて、今回の機能リリースに至っています。My推しで推し活がより活発になっていくことを期待しています。
実は、最近の調査で分かったのは「推し活は福利厚生」だと考えている方が多いんです。推しの笑顔を見ること、推しが人気になっていく姿を応援することが、そのまま自分の幸せにつながっていると。推しが日々の元気の源だと感じている方も多いと思います。だからこそ、「推している」という実感が得られる場をLINE MUSICの中でつくりたかったんです。
そうですよね。そして、LINE MUSICの中で推し活が盛り上がるほど、その分アーティストに還元されていきます。アーティストにとっては自分たちを応援してくれているファンの存在や、ランキングへの反映が自分たちの活動へのモチベーションにつながります。このファンとアーティストの間に良い循環が生まれることで、最終的には音楽業界全体にもプラスの影響が広がっていくと思っています。
はい、今後も継続的にアップデートしていく予定です。たとえば、アーティストがファンに向けて動画やコメントを送ったり、新曲の裏話やお気に入りポイントを語ったりといった、「ファンとアーティストのつながり」を、もっと自然に感じられる機能を提供していきたいと思っています。
ファンの喜びは、推しの存在や彼らの活動から生まれますよね。アーティストがやりがいを感じられて、しっかり彼らに還元される環境を継続してつくっていくことが大事だと思っています。
もうひとつトライしたいと思っていることは、推しの情報の集約です。ファンの皆さんはSNS、動画、ニュースなど、いろいろなメディアを横断して推しの情報を集めていると思いますが、全部をキャッチしにいくのは大変ですよね。
そうですよね。そこで、AIの情報収集力や網羅性といった部分を活用して、推しに関する情報をリアルタイムでLINE MUSICの中に集約し、推し活の体験をさらに向上させる仕組みも今後作っていきたいと思っています。
AIは、LINE MUSIC全体にとっても大きな可能性を持っていると感じています。特に、ユーザーの気分やライフスタイルに合わせた音楽の提案に役立つと思っています。
たとえば、「今日はちょっと疲れているから、邦楽で癒される曲を流してほしい」と依頼すると、AIがユーザーに合わせてカスタマイズした楽曲やプレイリストを提供してくれるような機能の提供ができたらと考えています。最近は、チャット型のAIアプリを使って、人と会話するようにAIに話かける方も増えていますよね。そういった感覚で、自分に寄り添ってくれる音楽がリアルタイムに届く体験は、ユーザーにとって嬉しいものになると思っています。
そうですね。AIと音楽コンテンツはとても相性がいいと思っているので、今後もユーザーのニーズをしっかりキャッチしながら、積極的にAIを活用した機能を取り入れていきたいと考えています。
はい。人の手でつくるコンテンツの良さも、大切にしていきたいと思っています。たとえば、LINE MUSICでは、レコメンドエンジンによるプレイリストに加えて、季節やトレンド、そして「今」という瞬間にぴったり合う楽曲を人間が選んだプレイリストも多く展開しています。
この「人間だからこそ感じ取れる空気感」や「今だから刺さる曲を届けること」は、私たちがリリース当初から大切にしてきた価値です。AIと人間のキュレーション、それぞれの良さを活かしながら、ユーザーと音楽との出会いの幅をもっと広げていきたいと思っています。
高橋:実は、海外ではプレイリストをラジオのように流して幅広い曲を聴くユーザーが多いのですが、日本のユーザーは自分の好きな曲を繰り返し聴くという傾向があります。 LINE MUSICは1億曲以上の楽曲が聴き放題ですから、ぜひ色々な曲を聴いてほしいですね。動物の咀嚼(そしゃく)音ASMRや落語も聴けるんですよ(笑)
LINE MUSICは、LINEヤフー、ソニーミュージック、エイベックス、ユニバーサルミュージックによるジョイントベンチャーとして、2015年に日本発のサービスとして提供を開始しました。外資系の巨大プレーヤーが並ぶ音楽ストリーミングサービス市場の中で、10年間サービスを続けてこれたのは本当に感慨深いです。
これまで、プロフィールBGMや着うた®︎、LINE公式アカウントとの連携、LINEスタンプやLINEヤフーグループとのキャンペーンなど、我々の強みを活かして他にはない価値を加えてきました。
その中で特に大きな成果だったのは、これまでサブスクを利用しにくいとされていた10代~20代の若年層に、しっかりと音楽の楽しさを届けられたことです。リリース当初に掲げた「若年層にもサブスクの価値を届ける」という目標は、着実に実現できていると感じています。
次の10年では、さらに「ワクワクする音楽体験」をユーザーのみなさんに届けたいと思っています。 今回リリースしたMy推しのように、ユーザーもアーティストもポジティブになれるような仕組みや、1億曲以上ある楽曲とユーザーが出会える接点をもっと増やしていきたいです。
音楽には、人を幸せにする力があります。私たちLINE MUSICはアーティストとユーザーをつなぐ架け橋でありたいと思っています。そして音楽市場全体を盛り上げていくことで、さらに多くの人々に音楽の素晴らしさを届けていきたいですね。
高橋:10年一緒に過ごしてきたLINE MUSICのメンバーは、音楽が大好きで音楽に恩返しをしたいという熱い想いを持っています。そんな彼らとこれからもLINE MUSICにしかできない体験と価値をつくり、ユーザーに届けていきたいです。
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取材日:2025年6月10日
文:LINEヤフーストーリー編集部 写真:日比谷 好信
※本記事の内容は取材日時点のものです