02/24/2026 | Press release | Distributed by Public on 02/25/2026 02:42
2026年2月24日、ワシントンD.C.-世界銀行グループは、新興市場における中小企業向け融資を拡大し、雇用創出と民間セクターの成長を支援するため、新たな信用保険ファシリティを立ち上げました。
本ファシリティに参加する保険会社が、世界銀行グループで民間セクター支援を担う国際金融公社(IFC)による適格融資の一部に係る信用リスクを分担することで、IFCに貸出余力が生じ、商業銀行やその他の金融機関への融資拡大が可能となります。IFCは、民間の信用保険を活用し、全企業数の90%以上を占め、平均で全雇用の70%を支える中小零細企業の金融アクセスの改善を図ります。
IFCと世界の大手民間保険会社19社からなるコンソーシアムとの間で締結された60億ドルの信用保険契約により、IFCは最大100億ドルの新規融資の提供が可能となります。
「中小企業は雇用創出の原動力であるにもかかわらず、新興市場では多くの企業が成長に必要な資金調達に困難を抱えています」と、マクタール・ディオップIFC長官は述べています。「このファシリティは、世界銀行グループが世界の大手保険会社と連携して新興市場における企業向け融資の拡大を図ると同時に、保険会社に経済成長を後押しし、彼らのポートフォリオ多様化を図る機会を提供します。」
本案件は、IFCにおいて単一契約による過去最大の資金動員となるもので、国際開発機関による信用保険ファシリティの中でも最大規模の一つとなっています。
本ファシリティにおいてIFCと連携した保険会社は、AIG保険、アリアンツ・トレード、アーチ保険インターナショナル、アクサXL(XLバミューダ)、アクシス・キャピタル、チャブ、コンベックス・グループ、エベレスト・グループ、HDIグローバル、リバティ・ミューチュアル、マーケル・グループ、MSIG(MSIG USA及び三井住友海上火災保険)、ミュンヘン再保険、ルネサンスリー、スコール、SOMPOインターナショナル、スイス・リー、ハートフォード、東京海上グループとなっています(アルファベット順)。
本ファシリティに参加することにより、保険会社はIFCが実施したデューデリジェンスに基づくプロジェクト評価を参照でき、新興市場における個別審査に伴うコストと遅延の軽減を図るとともに、合理化かつ効率化された案件組成プロセスを享受することができます。これにより保険会社は、自社があまり事業を展開していない地域においても事業支援を行うことが可能となり、結果としてより多くの資金動員につながります。
本案件は、IFCの信用保険会社向けの協調融資運用ポートフォリオ・プログラム(Managed Co-lending Portfolio Program、以下MCPP)における5件目の案件となり、同プログラムによる総動員資金額は155億ドルに達しました。2017年の開始以来、信用保険会社向けMCPPは当初の2社による10億ドル規模のファシリティから、複数の保険会社が参加する数十億ドル規模のプラットフォームへと拡大してきています。
本ファシリティは、IFCのより広範なMCPPイニシアチブの一部であり、世界銀行の国際開発協会(IDA)加盟国や脆弱・紛争影響地域を含む新興市場への民間資本動員のための主要なプラットフォームです。本ファシリティが立ち上がったことで、IFCの使命達成を支えるMCPPの資金と信用リスク対応能力が255億ドルまでに拡大しました。
参加保険会社からのコメント:
MSIG USA 政治及び信用リスク引受部門責任者、ダン・リオーダン氏
「MCPPプログラムは、新興市場における金融の強靭化を目的に、公的資本と民間資本の大規模な連携方法を示唆しています。MSIG USAは、IFCが持つ信用リスク管理の知見を生かした画期的なIFCのポートフォリオベースの融資ファシリティを推進するため、IFCや他の世界的な大手保険会社と協力できることを誇りに思います。このような規模のパートナーシップは、保険会社が金融アクセス拡大と持続可能な経済成長支援において果たし得る重要な役割を裏付けるものです。」
アーチ・インシュアランス・インターナショナル クレジット及び政治リスク部門責任者、
エド・コーニッシュ氏
「IFCとこのような革新的なプログラムにおいて連携できることを誇りに思います。IFCの比類なき地域展開と民間保険市場の堅固な信用力及び深い専門性を組み合わせることで、新興市場における深刻な資金調達ギャップを埋めることが可能となります。当社は同プログラムへの参加を通じて、現地金融システムの強靭化支援に尽力するとともに、世界の持続可能な経済成長と金融包摂の推進に必要となる長期的な安定性を提供してまいります。」
エベレスト保険 クレジット及び政治リスク部門グローバル責任者、ジム・トーマス氏
「本プログラムは、IFCとの長年にわたる強固なパートナーシップと、MCPPプログラムの継続的な進化を裏付けるものです。本プログラムにより、保険会社は多様な質の高い融資ポートフォリオへの効率的な信用補完が可能となると同時に、新興市場における金融機関や中小零細企業の金融アクセス拡大というIFCの使命を後押しします。この画期的な仕組みの最新版となる本案件は、民間資本を大規模に動員するための再現性・拡張性のあるプラットフォームであることを裏付けており、引き続き支援できることを光栄に思います。」
HDIグローバルUK&アイルランドの最高経営責任者(CEO)、サイモン・ハント氏
「HDIの本プログラムへの参画は、新興市場における融資能力拡大を支援する革新的なリスク共有プログラム推進に対する当社のコミットメントの強さを示すものです。IFCの実績あるポートフォリオ・アプローチは、深い専門知識と長年にわたる実績に裏打ちされており、保険会社が大規模な信用補完を行うための効率的で適切なガバナンスが確保されたプラットフォームを提供するものです。世界中の顧客の変革を後押しするパートナーとして、当社は金融機関による中小零細企業への融資拡大を支援すると同時に、魅力的かつ分散されたリスク・エクスポージャーを実現できる本プログラムを支援できることを誇りに思います。」
コンベックス 政治及び信用リスク担当クラス・アンダーライター、ケイティ・スパークス氏
「コンベックスが戦略的提携関係を構築し続ける中、国際金融公社との連携は完璧な組み合わであると考えました。同分野における強力なパートナーと共にポートフォリオ拡大を目指すことが可能となります。」