01/16/2026 | Press release | Distributed by Public on 01/16/2026 03:10
理学部化学科の伊藤建教授が、12月18、19日に東京たま未来メッセで開催された「たま未来連携EXPO2025」で研究紹介のブースを出展しました。本イベントは、多摩近郊のさまざまな学術機関や地方自治体、産業支援機関などが多数参加し、研究成果や社会連携、実践的な取り組みを発見できる展示会です。地域課題の解決や新しいビジネスの創出を目的に企業や研究機関、金融機関などから多くの来場者が訪れました。
大学院生の皆藤さん(写真左)と伊藤教授有機物と無機物の合成によるハイブリッド結晶化の研究を専門とする伊藤教授は、高機能電池材料への応用を目指して開発した「プロトン伝導性イオン液体複合体」の研究成果を紹介。これまで水素-酸素型燃料電池では、高分子電解質を用いた場合の作動温度を100度以上に上げることができず、耐久性やコスト面から実用化につながっていません。伊藤教授の研究室では有機物と無機物を複合化する手法を用いて、プロトン含有量とその形状(液体、粉末、膜状)を自在にデザインできる芳香族イオン液体-無機複合体の開発に成功。次世代型燃料電池の社会実装に向け、これまでの研究内容や取得した技術の特許を紹介しました。ブースでは両日とも、伊藤教授の研究室に所属する大学院理学研究科化学専攻1年次生の皆藤剛さんと化学科4年次生の礒新太さん、本学URA教員の尾内敏彦教授(総合科学技術研究所)も案内役を務め、来訪者と合同研究や商品開発の可能性などについて意見を交わしました。
伊藤教授は、「プロトン伝導性イオン液体複合体の研究はまだ課題も多いため、展示会を機に学外の研究機関や企業の方に認知していただき、将来的な共同研究や社会実装につなげられればと思い参加しました。案内役を務めてくれた学生たちにとっても、学外の研究者らと話すことで貴重な経験を積む機会になったと思います」と話しています。