07/22/2025 | Press release | Distributed by Public on 07/21/2025 21:02
«豊田 章男 (TGR-WRT会長)»
オリバー、エリオット、優勝おめでとう!
3年前のベルギー。暫定表彰式会場でヒョンデのドライビングスーツを着たオリバーに会いました。i20から降りてきた彼の視線の先にいたのはレジェンド、ユハ・カンクネン。レジェンドとのツーショットを撮りたい一心の彼は、途中にいた私に"撮ってくれ"とスマホを渡して、ユハのところへまっしぐら。私は腰をかがめ、ユハとオリバーのツーショットを撮ってあげました。その後、お父さんからは"ありがとう"と言ってもらいましたが、オリバー本人からは、はにかんだ笑顔だけだったような…。証拠映像も残っているので、このあと私のオフィシャルInstagramにあげておきます。
今日のオリバーの勝利は、写真を撮ってあげた私への"3年越しのお礼"として受けとらせていただきました。今度、もし私の目の前でオリバーが勝利したら、表彰式会場で私が駆け寄っていくので、私とツーショットを撮ってください! そこにユハもいたら、ユハに撮ってもらいましょう!
ユハは、今回はじめてGR YARIS Rally1に乗るオリバーにさまざまなアドバイスをしてくれていたとチームから聞ききました。ユハ、ありがとう。TOYOTA GAZOO Racingのスーツを着たオリバーと、今日またツーショット写真を撮ってあげてください。
次戦はホームラリーです。支えてくれるユバスキュラの皆さんのためにも最高のラリーをしましょう! チームのみんな、よろしく頼みます!
«ユハ・カンクネン (チーム代表代行)»
この週末のオリバーの戦いは本当に信じられないようなものでした。ステアリングを握っている彼以上に、見守っている自分の方が緊張していたかもしれません。経験豊富なドライバーたちを相手に、彼は非常にクリーンな走りを披露してくれました。彼らのようなドライバーが後方から激しくプレッシャーをかけてくる状況では、誰だって少しはプレッシャーを感じるものですが、オリバーは非常に上手く自分をコントロールしました。このような機会を提供し、彼がそれをうまく活かしたのを見ることができたこと、そしてそれがトヨタにとって100回目のWRC優勝になったことも、私たちにとって大きな喜びです。また、カッレがパワーステージで優勝できたのも良かったと思います。そして今、我々は次なるラリー・フィンランドに集中し、ホームラリーで力強い走りができるように努力を続けます。
«エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)»
厳しい週末でした。もちろん金曜日の出走順は多少不利に働きましたが、私たちが望んでいたようなスピードを発揮することもできなかったと思います。今日はベストを尽くし、エキストラポイントを少し獲得することはできましたが、満足のいく週末にはなりませんでした。いつものように次のラリー・フィンランドラリーを楽しみにしています。チームと協力して、さらなるスピードアップを図りたいと思います。
«カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)»
この週末は限界までプッシュし続け、できる限りのことを全て試しました。そして、少なくともパワーステージではフルポイントを獲得することができました。それでも、グラベルラリーで今年のパッケージのペースが不足していることは明白です。言い訳はしませんし、チームと協力して改善作業を続け、プッシュし続け、毎年楽しみにしているラリー・フィンランドに向けてさらなる改善策を見つけたいと思います。
«勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)»
昨日からクルマの調整を続けてきましたが、残念ながら今日はさらに状況が悪くなってしまい、パワーステージを前にリタイアする決断を下しました。パフォーマンス面での差はそれほど大きくありませんでしたが、このような非常にハイスピードなイベントで上位に挑むことはできないような状態でした。ラリー・フィンランドに向けて、さらにステップを上げられるようにすることは、自分自身とチームにとって重要なことです。
«サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)»
難しいラリーでした。金曜日最初の森林ステージでのトラブルにより、良いリザルトを手にするチャンスを失いましたが、チームは問題を解決してくれましたし、その後は楽しむことができ、何度か良いタイムを出すこともできました。最後の2日間は不利な出走順だったので、学習し経験を積み重ねることに集中して取り組みましたが、それが依然、今年のメインターゲットです。フィーリングは非常に良かったので、今年もラリー・フィンランドがとても楽しみです。
«オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)»
最高に素晴らしい週末でした。何年も夢見てきたことですし、この瞬間のために努力を続けてきたので、圧倒的な喜びを感じています。トヨタがこの機会を与えてくれたこと、この素晴らしいクルマで自分の力を証明し、楽しむチャンスを与えてくれたことに心から感謝します。また、乗りやすいクルマに仕上げてくれた、テストチームのスタッフにも感謝します。子供の頃からのヒーローであり、父と共に憧れの対象だったユハと共に表彰台に立ち、勝利を祝うことができるとは思いませんでした。この週末、自分を冷静に保ち、適切な指示を与えてくれたユハのサポートに感謝しています。人生最良の時間を過ごすことができました。ありがとうございます!
«ラリー・エストニアの結果»
1 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h36m35.1s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +25.2s
3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +48.3s
4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +55.6s
5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m33.0s
6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m43.4s
7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m55.6s
8 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +3m36.0s
9 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +5m29.8s
10 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +5m57.5s
R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
(現地時間7月20日19時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.com をご確認下さい。)
«第8戦終了時点でのドライバー選手権順位»
1 オィット・タナック 162ポイント
2 エルフィン・エバンス 161ポイント
3 セバスチャン・オジエ 141ポイント
4 カッレ・ロバンペラ 138ポイント
5 ティエリー・ヌービル 114ポイント
6 アドリアン・フォルモー 71ポイント
7 勝田 貴元 63ポイント
8 オリバー・ソルベルグ 52ポイント
9 サミ・パヤリ 38ポイント
10 グレゴワール・ミュンスター 19ポイント
«第8戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位»
1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 399ポイント
2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 347ポイント
3 M-Sport Ford World Rally Team 111ポイント
4 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 68ポイント
«次回のイベント情報»
WRC次戦は7月31日(木)から8月3日(日)にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される第9戦「ラリー・フィンランド」です。ラリー・フィンランドは、ラリー・エストニアと同様ハイスピード・グラベルラリーですが、エストニア以上にジャンプやクレスト(丘越え)が多く、路面もやや硬いことが特徴です。また、ラリーのサービスパークはTGR-WRTのヘッドクォーターのすぐ近くに展開されるため、チームにとってはホームイベントといえるラリーです。