09/10/2026 | Press release | Distributed by Public on 09/09/2026 23:20
開発中の情報モラル教材「AI情報訓練」を活用。 教育現場の声を教材開発に反映し、2026年11月に提供予定
LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)および国立大学法人静岡大学(以下、静岡大学)と、2026年9月9日(水)、板橋区立上板橋第二小学校(以下、上板橋第二小学校)の小学5年生49人を対象に、共同で開発中の情報モラル教材「AI情報訓練」を用いた授業を実施しました。
総務省が2026年4月に公表した調査(※1)では、小学校高学年において「生成AIを使ったことはない」と回答した割合が24.2%となり、児童にも生成AIの利用が広がっていることがうかがえます。一方、「インターネットを使うときに気をつけるよう学校から教えてもらったこと」として「生成AI」と回答した児童は23.4%にとどまりました。また、生成AIに「なんとなくこわいし、難しい」というイメージを持つ児童が31.4%に上るなど、生成AIを正しく理解し、安全に活用するための教育の重要性が高まっています。
また、文部科学省で検討が進められている次期学習指導要領においても、AIを含む情報分野の学習の拡充が議論されるなど、学校教育におけるAIに関する学びの重要性は今後さらに高まることが見込まれます。
※1:2025年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果
(https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu20_02000001_00032.html
こうした背景を踏まえ、LINEヤフー、ソフトバンク、静岡大学は、それぞれが持つ情報モラル教育や生成AIに関する知見等を生かし、子どもたちが生成AIについて学ぶための情報モラル教材「AI情報訓練」の開発を進めています。「AI情報訓練」は、子どもたちが生成AIの仕組みや特性、利用する際のリスクなどについて、体験を通じて学ぶことを目的に開発を進めている教材です。今回の授業では、AIの仕組みや、AIでできること、利用する際に心がけるべきことなどについて、実践的なワークショップを通じて理解を深めてもらいました。
今回の授業では、上板橋第二小学校の5年生49人が「AI情報訓練」を体験しました。AIの仕組みについて、実際にAIに触れながら学んでいきます。
今回の教材では、AIを上手に活用するためのポイントとして、各ポイントの頭文字をとった「なかま」というキーワードを用いて説明しました。「なんのために使うのかな?(目的)」「かくにんしたかな?(確認)」「まかせっぱなしでよいのかな?(決定)」の3つのステップを通じて、AIを利用する際に意識してほしいポイントを伝えました。授業の後半では、児童が実際にAIを使用し、「なかま」を意識しながら、AIが出力した情報を確認したり、その情報をもとに自分で判断したりする実践的なワークに取り組んでもらいました。
「AI情報訓練」教材(一部抜粋)
※本教材は開発中のものであり、実際の提供時には体裁が異なります。
静岡大学の塩田真吾准教授は、「AI情報訓練」の開発に関して、このように語りました。
「AIはリスクがあるから使ってはいけないということではなく、仕組みを理解した上で、上手に活用していくことが大切です。災害に備えて防災訓練を行うように、AIについても、使い方を訓練していく必要があると考えています。今回の教材では、AIでできることや使う際の注意点を学ぶとともに、実際に目の前の情報が正しいかを自分で見極めることを学べる内容にしています。子どもたちには、AIを遠ざけるのではなく、『なかま』を意識しながら、AIと一緒に考え、上手に活用する力を身につけてほしいと思います。」
受講した児童の声(5年生、2名)
上板橋第二小学校 担当教諭 コメント
▼5年1組 担当教諭
「子どもたちは普段のWeb検索などを通じて、すでにAIが生成した情報に触れる機会があります。だからこそ、まずは情報モラルの土台をつくり、その上で学年に応じてAIとの付き合い方を学んでいくことが重要だと考えています。また、注意点を一方的に教えるだけではなく、具体的な事例を踏まえながら、子どもたちと一緒に考えていくことも大切です。引き続き教員自身もAIについて学び、今後どのように教えていくかを考えながら、今回の教材についても、正式公開後の授業での活用を検討していきたいと思います。」
▼5年2組 担当教諭
「生成AIは私自身もよく活用しているので、子どもたちと生成AIについてこれまで以上に話し、その使い方について一緒に考える機会が今後増えていきそうなことを、うれしく思います。AIを活用する上では、情報モラルを土台に、活用するためのスキル、さらに自分で考える力を身につけていくことが大切だと考えています。特に、AIから得た情報をそのまま使うのではなく、自分で確かめ、読み、さらに深く考える習慣を身につけてほしいです。」
LINEヤフー、ソフトバンク、静岡大学は、今回の授業で得られた児童および教員からの反応・意見に加え、教材の伝わりやすさ、授業の進め方に関する気づきなどを踏まえ、「AI情報訓練」の内容を改善していきます。「AI情報訓練」は、2026年11月に「LINEヤフー みらいプロジェクト」のWebサイト上で正式に公開予定です。今後も、子どもたちが生成AIの特性やリスクを正しく理解した上で、自ら考え、安全かつ適切に活用する力を育むための情報モラル教育を推進していきます。