11/04/2026 | Press release | Distributed by Public on 11/03/2026 23:01
2026年11月4日
同時発表:独立行政法人情報処理推進機構
近年、ルーターやネットワークカメラ、センサーなどのIoT製品が急速に普及する一方、IoT製品の脆弱性を悪用したサイバー攻撃も増加しており、セキュリティ対策の重要性が一層高まっています。こうした背景を踏まえ、諸外国ではIoT製品のセキュリティ対策に関する制度検討が進んでおり、我が国でも経済産業省が2024年8月に公表した「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」に基づき、2025年3月からIPAがJC-STARの運用を開始しています。
EUでは、2024年12月にCRAが発効し、2026年9月から脆弱性及びインシデント報告義務の適用が開始されています。また、2027年12月からは、デジタル要素を含む製品に対する主要なサイバーセキュリティ要件が適用される予定です。
この度、JBCEとEUの「ホライズン・ヨーロッパ」 の枠組の下、資金拠出を受けたデジタル技術規格のプロジェクトであるStandICT.eu事務局が、JBCEとStandICT.eu及びCyberstand.EUが運営するJC-STARとCRAの技術的な比較を行う「TWG」での協力を強化すべく、協力覚書(MoU)に署名しました。
本ワーキンググループでは、経済産業省及びIPAが参加し、日本とEUのサイバーセキュリティ専門家が、それぞれの法域の規制上の自律性を十分に尊重しながら両制度の比較を行います。今後、両制度の共通点や相違点が明確化され、我が国企業が国内外のサイバーセキュリティ制度に効率的に対応できる環境整備が期待されます。
経済産業省とIPAは、諸外国とのIoT製品のサイバーセキュリティ対策における連携を進めており、JC-STARは、2026年1月より英国PSTI法との相互承認、同年6月シンガポールCLS(サイバーセキュリティ・ラベリング・スキーム)との相互承認を開始しております。EUとは、EUから資金拠出を受けたINSTAR事務局※を通じた共同プロジェクトへの参加を通じて、継続的に対話を重ねてきました。また、IoT製品のサイバーセキュリティ対策制度に関心を有する国が参加する国際会議GCLI(グローバル・サイバーセキュリティ・ラベリング・イニシアティブ)への参画を通じ、制度の調和やルール形成に国際的に貢献しています。
2026年10月26日(月曜日)、JBCEとStandICT.euとの間で協力覚書「日EU間のサイバーセキュリティ分野における制度及び標準化連携」への署名がオンラインで行われました。
本覚書に基づき、JBCEとStandICT.euは、JC-STARとEUサイバーレジリエンス法のセキュリティ要件の比較や、類似点や相違点等の特定を支援し、会議の主催を通じて欧州と日本の専門家間の対話を促進するとともに、双方間の継続的な交流を支援することになります。
第1回2025年11月10日(オンライン)
第2回2026年1月27日(ブリュッセル、ハイブリッド)
第3回2026年6月9日(オンライン)
第1回2026年9月14日(オンライン)
その他、当該枠組みで日本と欧州のサイバーセキュリティ専門家が継続的に意見交換を実施。
我が国としても、引き続き、製品の設計段階からセキュリティ対策を考慮し、適切なセキュリティ対策が講じられているIoT製品が広まる仕組み作りの政策的取組を進めると共に、各国とIoT製品のサイバーセキュリティ対策推進の取組における連携を進め、類似制度をもつ諸外国との協力に向けて、様々な関係機関との情報共有などを進めます。これにより、我が国企業の国際的な制度対応の円滑化と、IoT製品のグローバルなサイバーセキュリティ対策水準の向上に貢献していきます。
商務情報政策局 サイバーセキュリティ課長 前田
担当者:北島、川井、酒井
電話:03-3501-1511(内線 3964)
メール:bzl-cyber-madoguchi★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。