07/14/2026 | Press release | Distributed by Public on 07/13/2026 17:35
技術・ソリューション
大林組は、シンガポール政府の産業開発機関であるJTC Corporation(JTC)(※1)と、建設ロボティクス分野の技術開発および社会実装の推進に向け、相互に協力することを目的とした覚書(MOU)を締結しました。
大林組社長の佐藤俊美(左)とJTCのジャクリーン・ポーCEO(右)日本およびシンガポールは、少子高齢化や労働力不足、建設需要の高度化といった共通の社会課題を背景に、建設業の生産性向上という重要な課題に直面しています。これに対応するため、両国では建設現場で稼働するロボットや建設機械の自動化・自律化といった建設ロボティクスやDXなど先進技術の導入・活用が進んでいます。
建設ロボティクスなどの技術は、施工の効率化や安全性の向上、人手不足の解消などに寄与するものとして期待されており、今後はさらなる高度化および低コスト化が進むことで、その適用領域の一層の拡大が見込まれます。
一方で、建設ロボティクスの本格的な普及に向けては、導入・運用に係るコスト、現場環境への適応性、運用人材の育成、ならびに標準化や制度面の整備など、依然として解決すべき多くの課題が残されています。
大林組は、中期経営計画2022の基本戦略の一つとして「建設事業の基盤の強化と深化」を掲げ、「革新的な建設生産システムの実現」による生産性向上に取り組んでいます。2024年には、シンガポールに研究開発拠点のObayashi Construction-Tech Lab Singapore(OCLS)(※2)を設置し、現地の大学や研究機関、企業と協同研究・開発などを進めています。
今回の協業では、JTCが掲げる構想や目標を共有しつつ、大林組の豊富な施工実績に基づく知見や研究開発力を、JTCが提供する実証フィールドで活用することで、建設ロボティクスをはじめとする技術開発を加速させるとともに、開発技術の社会実装を推進していきます。
本協業における初期段階の主な取り組みは、以下の3点となります。
本取り組みを契機に、両者は建設業界全体への普及促進に貢献するとともに、シンガポールがイノベーションおよび産業変革をけん引する存在として一層強固なものとなることを期待しています。
シンガポールと日本は、建設分野における技能労働者の高齢化や、自動化による生産性向上の必要性といった共通の課題に直面しています。本協業を通じて、大林組が有するロボティクスおよび自動化分野における高い専門性と、JTCが推進する多様な開発プロジェクトを結び付けることで、現場条件や運用基準といった実務上の課題に対し、実効性のある解決策を追求してまいります。
また、「ロボット適合(robot-ready)」の指標を確立することにより、シンガポールの建設分野において、デベロッパーおよび施工者が新たな技術を円滑に導入するための明確な道筋を示していきたいと考えております。
大林組は、シンガポールにおける事業開始60周年を契機として、当地における事業の拡大に加え、2024年に開設したOCLSを基盤に、JTCおよびシンガポール政府との連携を一層強化し、建設分野におけるロボティクスおよび各種先端技術の導入を推進しています。
また、JTCおよびシンガポール建築建設庁(BCA)の先見的な取り組み、研究開発への積極的な投資、生産性向上への強い社会的要請に応え、大林組が有するロボティクス・自動化分野における豊富な経験を融合することで、シンガポールは建設自動化技術の導入において世界をリードする存在となり得るものと確信しております。