© WFP/Arete/Photolibrary. 2025年4月1日、マンダレー市セインパン地区で地震の後、避難する母親と子どもたち
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【ミャンマー、マンダレー】国連世界食糧計画(WFP)は、3月28日(金)の午後にミャンマー中部を襲った強い地震から48時間以内に被災地域への緊急食料支援を開始しました。これまでにマンダレー、ネピドー、ザガイン、シャンの4地域で2万4,000人以上の被災者に支援を届けており、今後は85万人を対象に支援を拡大していく予定です。
以下は、WFPの緊急対応に関する最新情報です。
食料配布状況
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WFPは現在、被害の大きいマンダレー、ネピドー、ザガイン、シャンで食料支援活動を展開しています。
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ザガイン: 地震前からミャンマー国内避難民の約3分の1が暮らしていた紛争地域です。WFPはすでに約4,000人に食料を提供しています。
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マンダレー市: 今回の地震の震源地。4月1日以降、1万5,000人以上に栄養強化ビスケットを配布。最も貧しく、深刻な被害を受けているセインパン地区では、ほぼすべての住民が地震とその後の火災で家を失っており、WFPは480世帯(約2,400人)に支援を実施しました。
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シャン州南部:WFPと共に活動している援助団体は、これまでに4,000人に支援を届けました。
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ネピドー:3月30日から始まった食料配布では、これまでに1,000人が栄養強化ビスケットを受け取りました。
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WFPはヤンゴンからマンダレー、ネピドー、ザガインに向けて、100トン以上の食料を輸送しています。
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すぐに配布可能な栄養強化ビスケットを200トン以上確保しており、さらに7,000トンの食料備蓄が国内にあり、被害の大きい人々を支援するために活用されます。
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WFPは支援の第一段階の対応として、10万人にすぐ食べられる食料を提供し、その後の1か月間で85万人への支援を目指しています。
評価・物流・調整
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ネピドーに地震対応の対策本部を設置し、マンダレーには緊急チームを派遣済み。
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マンダレー、ザガイン、シャン、ネピドーで他の援助団体と共に迅速なニーズ調査を実施しており、市場アクセスや機能の評価も進めています。
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行政機関を通じた迅速なニーズ評価も進行中で、近日中に結果がまとまる見込みです。
対応の課題
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被災地へのアクセスと不安定な通信環境が、WFPおよび他の援助団体による支援を困難にしています。
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WFPは地震で被災した85万人への支援のために、緊急で4,000万米ドルの資金を必要としています。
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ミャンマーはすでに深刻な食料不安に直面しており、人口の4人に1人にあたる1,520万人が食料不安の状態にあります。人道的ニーズが高まる中、WFPの資金不足により100万人以上への支援が停止に追い込まれ、現在は最も脆弱な3万5,000人のみが月次支援を受けている状況です。
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国連世界食糧計画(WFP)は、世界最大の人道支援機関であり、緊急時に命を救い、食糧支援を通じて紛争、災害、気候変動の影響から回復する人々に平和、安定、繁栄への道を築いています。