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06/25/2026 | Press release | Archived content

「災害時、子どもを確実に引き渡せるか LINEスクール 連絡帳で変わる引き渡し訓練」を公開しました

災害時、子どもを確実に引き渡せるか LINEスクール 連絡帳で変わる引き渡し訓練

2026年6月25日 コーポレート

「お子さんを迎えに来てください」

災害時、学校からそんな連絡が届いたら--------。
学校は子どもたちを安全に守りながら、保護者へ確実に引き渡せるのか。
保護者は学校からの連絡に気づき、迷わず迎えに行けるのか。

そんな「もしも」に備え、鹿児島県日置市立鶴丸小学校で行われたのが、LINEスクール 連絡帳を活用した引き渡し訓練です。
全校児童148人と保護者が参加したこの訓練は、LINEスクール 連絡帳を活用した全国初の取り組み。紙の名簿に頼ってきた学校の引き渡し対応は、どのように変わったのでしょうか。

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災害時の引き渡し、学校が抱える課題とは

地震や台風などの災害が発生したとき、学校には子どもたちの安全を守るという大切な役割があります。その一つが、保護者への確実な引き渡しです。

ですが、実際の災害時には、電話回線の混雑や通信障害によって連絡が取りづらくなることも。そして、紙の名簿や口頭確認による運用では、限られた人員で多くの児童を安全に引き渡さなければならず、教職員の負担も小さくありません。

鶴丸小学校でも、これまでは紙の名簿で管理していました

また、近年は自然災害の発生も増えており、学校と保護者が迅速に情報を共有できる体制づくりの重要性が高まっています。

鶴丸小学校では、2025年からLINEスクール 連絡帳を導入し、お知らせ配信や欠席連絡などで活用してきました。
日々の運用を通じて利便性を実感するなかで、「災害時の引き渡しにも活用できるのではないか」という声が上がり、今回の訓練実施につながりました。

LINEスクール 連絡帳を活用した引き渡し訓練

この日、鶴丸小学校では全校児童148人と保護者が参加し、引き渡し訓練が行われました。

※今回の訓練は「川内原子力発電所で事故が発生した」という想定で行われ、事前にLINEスクール 連絡帳を通じて「引き渡し訓練当日に迎えに来られるか」保護者へ確認しています。

午前11時。
学校から保護者へ向けて、一斉に訓練開始の通知が送信されました。

学校に到着した保護者は、先生に子どもの名前を伝え、LINEスクール 連絡帳の画面を提示します。

先生は画面を確認しながら児童を呼び出し、児童本人と、迎えに来た保護者を確認したうえで引き渡します。

「引き渡し完了ボタン」を押したら完了。

災害時には、誰が迎えに来られるのか、どの家庭への引き渡しが完了したのかを把握することも重要です。

LINEスクール 連絡帳では、保護者からの回答や引き渡し完了状況を管理画面で確認できるため、学校側は状況を整理しながら対応を進めることができます。
従来は紙の名簿を探し、引き渡し対象者を確認しながら記録を残す必要がありましたが、今回は画面を確認するだけで対応が可能に。その分、教職員は児童の見守りや安全確保に時間を使うことができました。

保護者からの回答状況や引き渡し完了状況を管理画面で確認できる

今回、訓練を実施した学校側は、この取り組みをどう受け止めたのでしょうか。鶴丸小学校の先生方からもコメントをいただきました。

――実際に訓練を行ってみて、どんな手応えがありましたか?

鶴丸小学校・田平奈保美校長先生:
今回の引き渡し訓練は、「子どもたちの命を守り、保護者へ確実に引き渡す」という学校の大切な役割を改めて考える機会となりました。
本校ではこれまで紙の引き渡しカードを使って訓練を行ってきましたが、災害時の混乱の中で、より確実で迅速な方法はないかという課題を感じていました。そこで、日頃から活用しているLINEスクール 連絡帳を引き渡しに活用する今回の取り組みにつながりました。

実際にやってみると、保護者のみなさまが使い慣れているLINEということもあり、連絡への気づきが早く、引き渡しまでの流れもとてもスムーズでした。学校側も状況をリアルタイムで把握でき、安全確保に集中できたと感じています。

一方で、駐車場の混雑など実施して初めて見えた課題もありました。こうした気づきを今後の改善につなげながら、子どもたちの安全を守る体制づくりを地域や保護者のみなさまと一緒に進めていきたいと思っています。

――実際に運用してみて、これまでとの違いはありましたか?

鶴丸小学校・渡邊嘉輝教頭先生:
これまでは紙の引き渡しカードを確認しながら対応していたため、保護者の方にお待ちいただく場面もありました。ですが、今回は担任が画面を確認して操作するだけで引き渡しが完了し、待ち時間なくスムーズに対応できました。

また、管理画面から引き渡し状況をリアルタイムで確認できるため、各教室を回らなくても全体の状況を把握できました。実際の災害時には、この情報をもとに未引き渡しのご家庭へ連絡するなど、より迅速な対応につなげられると感じています。
デジタルツールによって事務作業を簡素化しながら、より確実に引き渡しができることを実感できた、大変有意義な訓練になりました。

30年続いた紙の引き渡し訓練。その負担を減らしたかった

今回の取り組みについて、LINEスクール 連絡帳の企画を担当する高野に聞きました。

高野 洋介(たかの ようすけ) 2020年にLINEへ入社後、自治体向けLINE公式アカウントの活用支援や住民サービスのデジタル化に携わる。2021年からはLINEみらい財団の活動にも参画し、防災教育や情報モラル教育の教材開発を通じて教育現場との連携を推進。現在は学校向け保護者連絡サービス「LINEスクール 連絡帳」の企画・推進を担当。学校と家庭をつなぐコミュニケーションの改善や、災害時の情報伝達・引き渡し対応のDXに取り組んでいる。

――今回の訓練で、一番検証したかったことは何だったのでしょうか?

一番は、「紙での引き渡しは本当に大変」という現場の負担が軽くなるのかを確かめることでした。

私自身、LINEヤフーみらいプロジェクト(子どもたちが安心してデジタル社会を生き抜くための「考える力」や「判断力」を育む、LINEヤフーの教育支援プログラム)で防災教育に関わるなかで、全国の学校や教育委員会の方々から「災害時の引き渡しは紙の名簿と目視確認に頼らざるを得ず、本当に大変だ」という声を聞いていました。
鶴丸小学校ではLINEスクール 連絡帳を日常的に活用いただいていたので、この現場の困りごとを実際に解消できるのか、本番に近い形で確かめたいと考えたんです。

――引き渡し訓練は今も紙で行われている学校が多いのでしょうか。

そうですね。私が知る限り、まだ紙が中心です。

引き渡し訓練自体、地域によっては30年近く続いているそうで、「今までこうやってきた」という歴史があります。だからこそ、新しい方法に変えるには学校内の合意形成も必要ですし、教育委員会との調整も必要になります。
今回は、教頭先生、校長先生、教育委員会、教育長と、さまざまな方にご理解いただきながら進めることができました。

――実際に訓練をやってみて、印象に残ったことはありましたか?

想像以上にスムーズだったことですね。
保護者の方や先生方だけでなく、教頭先生や校長先生にも好評で、現在実施している保護者アンケートでも高い評価をいただいています。

実施後の保護者アンケートでは、「学校からの通知を5分以内に確認できた」と回答した人が96.7%、「引き渡し完了ボタンの操作が簡単だった」と回答した人が98.9%でした。
また、過去の訓練と比べて「楽になった」と回答した人は88.1%にのぼりました。多くの保護者が利便性を実感していたことがうかがえます。

保護者の方からは「LINEは普段から見るので、通知にすぐ気づけた」「スムーズに迎えに来られた」といった声もありました。災害時はどうしても気持ちが焦ってしまいます。だからこそ、普段から使い慣れているLINEで連絡が届くことには大きな意味があると感じました。

先生方からも「楽になった」という声をいただきました。
以前は教室での引き渡し確認を先生2人で対応していたそうですが、今回は1人で対応できました。 紙だったら名簿を探して確認して...という作業が発生しますが、今回は画面を見せてもらって確認するだけ。実際、1人あたり10秒もかからないくらいだったと思います。その分の人員を誘導や子どもの安全確保に回すことができたそうです。

――逆に、想定と違ったことはありましたか?

お迎えの車が一斉に集まり、駐車場があっという間に埋まったことです。

今回は訓練でしたが、実際の災害時には保護者の方も気が急いています。もっと大きな混乱になる可能性もあると思いました。
だからこそ、受付や本人確認をデジタル化して時間を短縮し、その分の人員を安全な誘導や動線確保に回すことが重要だと改めて感じました。

自治体によっては引き渡しに時間がかかることで、保護者から問い合わせや不満の声が寄せられるケースもあるそうです。実際の災害時はもちろん、訓練の段階からスムーズな運用を考えておくことが大切だと感じています。

また、今回の訓練では引き渡し完了ボタンを誤って押してしまう保護者の方もいらっしゃいました。大きな問題にはなりませんでしたが、確認画面を追加するなど、より使いやすくする改善の余地も見つかりました。

災害時だけではない。学校と家庭をつなぐ仕組み

――今回の訓練を通じて、今後どのような広がりを期待していますか?

今回の訓練は災害時の引き渡しを想定したものでしたが、学校現場では日常的に保護者へ迅速に情報を届けなければならない場面があります。

たとえば、最近であれば、熊の目撃情報があったときですね。
「今日は迎えに来てください」「今は迎えに来ないでください」
そうした判断を学校長が行った際、保護者へいち早く情報を届ける必要があります。 ほかにも急な天候悪化や不審者情報など、学校と家庭がすぐにつながらなければならない場面は少なくありません

LINEスクール 連絡帳によって、災害時だけでなく平時から学校と家庭をつなぎ続けることが、結果として非常時の安心にもつながると考えています。

LINEはもともと、東日本大震災をきっかけに生まれたサービスです。
「大切な人とつながり続けられるように」という想いから始まり、今年で15周年を迎えました。
月間利用者1億人が使うライフプラットフォームとして、災害時に必要な情報を届けることは、私たちの社会的責任でもあると考えています。鹿児島・九州地方では災害も頻発しており、学校と保護者をよりスムーズにつなぐ仕組みづくりに貢献したいと思いました。
今回の取り組みを通じて、その原点でもある「命をつなぐツール」としての価値を教育現場にも還元していきたいです。

欠席連絡やお知らせ配信といった日常のコミュニケーションから、災害時の引き渡しまで。
先生方が本当に大切な「子どもの安全」に向き合える環境をつくりたい。そして、どの地域でも「災害が起きても子どもを安全に親元へ返せる」ことが当たり前になる社会に貢献していきたいと考えています。

教育委員会のみなさんと

LINEスクール 連絡帳に興味を持った方へ

LINEスクール 連絡帳は、学校等教育機関向けの保護者連絡サービスです。
欠席連絡やお知らせ配信といった日常の連絡から、災害時の引き渡し対応まで、学校と家庭のコミュニケーションをサポートします。

今回のような引き渡し訓練だけでなく、急な天候悪化や不審者情報、熊の目撃情報など、保護者へ迅速に情報を届ける必要がある場面でも活用できます。
フリープランから利用でき、導入や運用に関するサポートも提供しています。 導入を検討したい学校・自治体の方は、サービス紹介ページをご覧ください。

関連リンク

取材日:2026年6月13日、17日
文:LINEヤフーストーリー編集部 撮影:日比谷 好信
※本記事の内容は取材日時点のものです

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LY Corporation published this content on June 25, 2026, and is solely responsible for the information contained herein. Distributed via Public Technologies (PUBT), unedited and unaltered, on July 01, 2026 at 06:37 UTC. If you believe the information included in the content is inaccurate or outdated and requires editing or removal, please contact us at [email protected]