Toppan Holdings Inc.

03/04/2026 | Press release | Distributed by Public on 03/03/2026 19:05

TOPPANグループ、ミュージアムにおける探究学習を支援するAIコミュニケーターを提供開始

 TOPPANホールディングスのグループ会社である株式会社トータルメディア開発研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山村 健一郎、以下 トータルメディア)とTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭、以下 TOPPAN)は、博物館や科学館などにおいて利用者の探究的な学びを支援するAIコミュニケーター(以下 本サービス)を開発し、2026年3月4日から全国のミュージアムを中心に提供開始します。
 本サービスは、一般的なAIチャットボットとは異なり、利用者の問いに対してヒントや関連情報を投げかけることで新たな着眼点を引き出し、興味関心を高めながら"探究的な学び"へ導くことのできる対話型のAIコミュニケーションシステムです。
 これまで500館以上のミュージアムの整備・運営に携わってきたトータルメディア独自の運営・展示ノウハウと、TOPPANが持つAIによるデータ利活用を安全かつ効率的に実現する「生成AI管理基盤」を活用し、各種学術コンテンツや学芸員の知識を正確に参照させた高精度なAIコミュニケーターを提供します。

 なお、本サービスはTOPPANグループが2025年5月に提供開始した、AI活用をグループ横断で推進するマーケティング業務のAI Powered化を実現するサービス(※1)の一環として提供します。

ミュージアムでの活用イメージ

提供開始の背景

 2022年に博物館法が改正され、博物館において、多様な利用者への対応や他施設との連携による地域社会への貢献、デジタルアーカイブ化による資料の積極的活用などが求められています。また、近年のミュージアム運営の現場においては、学校で十分に対応しきれていないSTEAM教育(※2)や探究学習を行う教育の場としての受け入れが注目されています。
 トータルメディアは50年以上に渡り、ミュージアムの社会的役割の変化や課題に寄り添い、これまで500館以上のミュージアムの整備・運営に携わってきました。
 また、TOPPANはAIによるデータ利活用を安全かつ効率的に実現する「生成AI管理基盤」を開発し、企業のAI導入から運用までを統合的に支援するサービスを幅広く提供しています。
 そこでこの度、TOPPANグループの知識と技術を活かし、ミュージアムの新たな活用の可能性を広げ社会に貢献することを目標に、本サービスを開発し、全国のミュージアムを中心に提供開始します。

本サービスの特徴

・対話型のAIコミュニケーターにより、利用者の探究的な学びを促進
 解説型の展示ガイドシステムとは異なり、利用者の問いに対して解答するだけでなく、自ら考えるための新たな着眼点の提案や関連情報を投げかけることで、利用者の興味関心を高めながら探究的な学びへ導きます。
 また、利用者の年齢や言語、居住地、知識レベルの差などに対応した対話が可能なほか、不適切な言葉遣いや話題をブロックし、子どもも安心して利用できる倫理的なセーフティ・ガードレールを設定しています。モニターやタブレット、スマートフォンなど、施設環境に合わせたデバイスに展開でき、学校団体の学習ツールとしても利用可能です。

・ミュージアム独自の資料や展示解説ノウハウをAIに参照
 一般のネット情報をソースとするAIチャットボットと異なり、ミュージアム内の解説情報・図録・研究紀要などの公式な学術コンテンツを選定・構造化し、AIに正確に参照させます。また、資料だけでなく、学芸員が持つ知識やトータルメディア独自の展示解説ノウハウもAIに正確に参照させることで、ミュージアム独自の情報に基づいた対話によって探究的な学びの提供を支えるナレッジベースを構築します。

・AI制御とデジタル資産管理により、AIの回答精度を向上
 TOPPANが提供する「生成AI管理基盤」を活用し高精度なAI制御を行うことで、真正なデータベースのみを参照する仕組みを構築します。また、デジタルアセット管理(DAM)(※3)サービスを用いて、ミュージアムが保有するコンテンツをトータルメディアが一元管理し、信頼性の高いデータを整備します。
 これらにより、回答の揺らぎやハルシネーション(虚偽の情報)を抑え、安全なデータに基づく会話を実現します。

・対話内容の分析により、利用者の潜在的なニーズや学習意欲を可視化
 AIコミュニケーターと利用者の対話内容を分析し、「利用者が何に興味を持つか」「どのような質問をしたか」「どこで理解につまずいたか」など、従来のアンケートでは拾いきれなかった潜在的なニーズや学習意欲を可視化します。また、トータルメディアがこれまで培ってきた運営・展示ノウハウを活用し、次回の展示リニューアルや運営改善へのサポートを行います。
 なお、対話内容の分析にあたっては、事前に利用者へ十分な説明を行い、同意を得た上で実施します。

・さまざまな展示のバリエーションに対応
 本サービスは、ミュージアムのニーズに応じて、展示コーナー単位での導入や企画展のみへの対応、ミュージアム全体への導入など、さまざまな形態で導入可能です。また、展示解説のみの活用はもちろん、施設全体の回遊促進や、近隣の観光施設を含む地域全体への送客支援にも活用できます。

今後の展望

 TOPPANグループは今後、本サービスを全国のミュージアムを中心に幅広く展開し、来場者の探究的な学びを支援します。また学習支援システムとしての活用だけでなく、アクセスログによる利用者の展示利用動向や学習ニーズの分析を行い、ミュージアムの展示リニューアルや運営改善の提案に繋げるなど、ミュージアムの社会的役割の向上に貢献していきます。
 さらに、本サービスだけでなく、企業におけるマーケティング業務のAI Powered 化を実現するサービスの提供を進め、2027年度までに10億円の売り上げを目指します。

※1 短期間でAI導入/効果/検証を行い、マーケティングDX領域における業務プロセス改革を実現させるサービス。企業のビジネス全体を俯瞰したうえで課題を抽出し、企業のAI戦略の立案を行うコンサルティングと、その計画の実装と運用、事業成長までをサポートするAI活用オーケストレーションで、企業へのAI活用の定着から運用までを統合的に支援します。
https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2025/05/newsrelease250508_1.html

※2 STEAM教育:
 Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5分野を統合的に学び、学問分野を横断した総合学習による課題解決を目指した教育のこと

※3 デジタルアセット管理(DAM):Digital Asset Management
 画像・動画・音声・文書などのデジタル資産を、プラットフォームなどを利用し、一元的に集約・管理するシステム。

* 本サービスは株式会社トータルメディア開発研究所とTOPPAN株式会社が共同で関連特許出願中です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

Toppan Holdings Inc. published this content on March 04, 2026, and is solely responsible for the information contained herein. Distributed via Public Technologies (PUBT), unedited and unaltered, on March 04, 2026 at 01:05 UTC. If you believe the information included in the content is inaccurate or outdated and requires editing or removal, please contact us at [email protected]