10/30/2026 | Press release | Distributed by Public on 10/29/2026 19:16
2026年10月30日
ユニクロは、グローバルブランドアンバサダーのケイト・ブランシェット氏と共に、女性たちが自らの"言葉"や"物語"をより広く社会に届ける機会をつくるグローバルプロジェクト「stories she tells」を始動いたします。ユニクロ初となる公募エッセイを収録したマガジンの発行やリーディングイベントの実施を通じて、多様な声や視点を、性別や世代を問わず多くの人と共有し、新たな対話や学び、未来につながる可能性を生み出すことを目指します。本プロジェクトは東京大学を立ち上げのパートナーに迎えて開始し、今後は世界各地の大学との提携を通じたグローバルな展開も視野に入れています。
ユニクロはLifeWear*1の考え方のもと、人々がより快適に、自信を持って暮らせる社会を目指してきました。そして、自らを表現する場は日々身にまとう服だけではなく、一人ひとりが自らの経験や考えを言葉にして語る"物語"の中にもあり、誰もが自分の物語を語る機会を持つべきだと考えています。一方で、女性たちの声は文化や社会を形づくる場において十分に共有される機会が限られてきました。ユニクロは、世界中の店舗とデジタルを通じて、あらゆる人に服を届けてきました。その届ける力を、今度は言葉や物語にも生かしたいと考えています。
ユニクロのグローバルブランドアンバサダーであるケイト・ブランシェット氏は、自身のキャリアを通じて女性たちの物語や多様な声の重要性を発信してきました。ブランシェット氏の想いと、「より良い暮らしとは何か」を問い続けてきたユニクロの想いが共鳴し、共にできることがないか対話を重ねる中で本プロジェクトは生まれました。
「stories she tells」の柱として、ユニクロ初となる公募エッセイを収録したマガジンを企画・制作し、2027年秋に創刊号を発行します。創刊号のテーマは「Connection」で、人と人、経験と経験、そして一人ひとりの物語と社会をつなぐという想いを込めています。メインコンテンツとして、女性たちの経験や視点をストーリーテリングを通じて社会に届け、読者の新たな問いや対話を生み出すことを目指し、今冬よりエッセイの公募を行います*2。加えて、テーマに関連する研究論文や文学作品の掲載も予定しています。このマガジンの制作では、ケイト・ブランシェット氏がエッセイ公募の選考委員長を務める予定です。
また、学術的な知見や視点を取り入れながら、物語や文化、社会についてより深く考える機会を創出したいと考え、大学との提携を通じてプロジェクトを展開していきます。立ち上げにおいては、ユニクロ創業の地である日本で、東京大学との協働のもと開始します。東京大学の多様性包摂共創センター(IncluDE)に所属する教員からマガジンのテーマや編集に関するアドバイスをいただくほか、コンテンツの共同制作を予定しています。さらに、10月29日(木)には、東京大学総合図書館において、学生50名を対象にしたリーディングイベントを行い、多様なバックグラウンドを持つ登壇者同士による対話が生み出されました。今後は、世界各地の大学との提携を通じて、プロジェクトをグローバル規模に拡大していくことを視野に入れています。
*1:あらゆる人の生活を、より豊かにするための服。究極の普段着。
*2:エッセイの応募資格や選考方法など、公募に関する詳細は2026年12月頃公開を予定しています。
<「stories she tells」始動に向けたコメント>
■ユニクログローバルブランドアンバサダー ケイト・ブランシェット氏
女性の書き手たちの多様な視点を広く届けることを目指す、新たな取り組み「stories she tells」にユニクロと共に取り組めることを大変光栄に思います。新たな表現の場をつくるというこの機会を、私自身とても楽しみにしています。東京から始まるこの取り組みを通じて、選ばれた書き手たちの物語を、ユニクロの発信力を生かしながら世界中の多くの方々へ届けられることを嬉しく思います。「stories she tells」が、これまで十分に届けられる機会のなかった新たな世代の書き手たちに、自由に表現するための扉を開き、人と人とのつながりや、メンタリングの機会へと広がっていくことを願っています。
■ファーストリテイリング グループ執行役員 セレーナ・ペック
ファーストリテイリングはこれまで、人々がそれぞれの可能性を最大限に発揮できる機会を生み出すことのできる大きな力を、目の当たりにしてきました。誰もがその才能を発揮し、活躍できる機会を広げていくことの重要性を認識すると同時に、公平な機会を広げていくことは、自社にとどまらず社会に対して果たしていくべき役割だと確信しています。だからこそ、「Stories She Tells」の発足を大変嬉しく思います。女性たちが自らの視点を発信できる場をつくることで、これまで十分に声を届ける機会を得られなかった人々にも、その声に光を当て、一人ひとりが尊重される社会の実現に貢献していきたいと考えています。
■東京大学 藤井輝夫総長
東京大学は、多様性と対話を重んじ、社会に新たな価値を生み出すことを目指しています。ユニクロとの協働により、世界のさまざまな女性たちの「ストーリー」を社会に届ける試みが本学から始まることを大変嬉しく思います。学生の皆さんには、多様な声に耳を傾け、自らの経験や考えを伝える難しさと喜びを実感してほしいと思います。この取り組みを進めるなかで、一人ひとりの声が人々をつなぐきっかけとなり、東京大学から世界へと広がっていくことを期待します。
<「stories she tells」プロジェクト名について>
「stories she tells(ストーリーズ シー テルズ)」には、女性たちが語る多様な物語に光をあてたいという思いが込められています。このプロジェクトが大切にしているのは、ひとつの正解や特定のロールモデルではなく、それぞれ異なる経験や視点を持つ女性たちの声です。女性たち一人ひとりが自らの言葉で語る、多様な物語を表現するために、"story"ではなく"stories"という名前にしました。そうした物語を、性別や世代を問わずすべての人に届けたいと考えています。
<UNIQLO「stories she tells」ローンチ記念リーディングイベントを10月29日に東京大学で開催>
東京大学総合図書館において、東京大学の学生、教員、メディア関係者を招待し「stories she tells」の始動を記念したリーディングイベントを10月29日(木)に開催しました。イベントの冒頭では、東京大学 藤井総長より本プロジェクト参画への期待をお話しいただいたのち、株式会社ファーストリテイリング グループ執行役員 セレーナ・ペックより、プロジェクト始動の背景についてご説明しました。その後、ケイト・ブランシェット氏に登壇いただき、プロジェクトにかける想いのスピーチをいただきました。
イベントのメインでは、東京大学 理事・副学長の林香里先生のファシリテーションのもと、女性の経験や身体、社会との関係を一貫して描いてきた作家・川上未映子氏、東京大学の学生で女性のエンパワーメントにまつわる活動を行う学生団体に所属する上野悠さん、星野亜希さん、そしてケイト・ブランシェット氏をステージに迎えパネルディスカッションを実施。パネルディスカッションの冒頭では、川上さんの代表作のひとつ「夏物語」の一説を、最後には、マガジン創刊号のテーマである「Connection」にまつわるエッセイとして、ケイト・ブランシェット氏が自ら選んだClarice Lispectorの「Belonging」の朗読を実施。「Connection」のテーマのもと、各々が活動する分野の視点から「物語を語ること」「女性の言葉を社会に届けることの意義」などをテーマに意見が交わされ、参加者は新たな対話と学びが生まれる時間を過ごしました。
また、イベント終了後には図書館前の広場にて、ブックフェアも実施。プロジェクトのコンセプトに合わせてキュレーションした本130冊以上が並び、来場者は広場で本を読んだり、本を片手に会話を楽しんだり、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。
「Breasts and Eggs / 夏物語(ナツモノガタリ)」川上 未映子(カワカミ ミエコ)
©Mieko Kawakami
"Belonging," by Clarice Lispector
From Too Much of Life: The Complete Crônicas Translated from the Portuguese by Margaret Jull Costa and Robin Patterson
Copyright © Paulo Gurgel Valente, 2022
Copyright © Todas as Crônicas, 2018
Translation copyright © 2022 by Margaret Jull Costa & Robin Patterson
Afterword copyright © 2022 by Paulo Gurgel Valente