Mitsubishi Electric Corporation

06/18/2025 | Press release | Distributed by Public on 06/17/2025 20:01

エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発

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掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2025年06月18日
RD No.2519

エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発

独自の学習データ拡張技術により、ユーザーの用途に最適化した回答生成を実現
  • リリース全文 (PDF:426.6 KB)

エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデル

 三菱電機株式会社は、エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発しました。当社AI技術「Maisart®(マイサート)※1」の開発成果である本言語モデルは、当社事業に関するデータを用いて製造業ドメインに特化した事前学習をさせており、製造業におけるさまざまなユースケースへの適用が可能です。さらに、独自に開発した学習データ拡張技術により、ユーザーの用途に最適化した回答生成を実現します。

 近年、生成AIの普及を背景に、大規模言語モデル(LLM)の活用が拡大する一方で、LLMの利用には莫大な計算コストとエネルギーを要することから、それらの削減が社会課題となりつつあります。また、データプライバシーや機密情報管理の観点から、オンプレミス※2環境下での生成AIの利用ニーズも増加しています。

 今回、当社は、公開されている日本語継続事前学習済みのベースモデルに対し、当社が保有するFA(Factory Automation)事業などのさまざまなデータを用いたドメイン特化型の学習を行うことで、製造業に特化した言語モデルを開発しました。また、独自の拡張技術で生成した学習データを用いることにより、効果的なタスク特化学習を可能としました。開発した言語モデルは限られたハードウェアリソースの中でも動作可能なサイズで、エッジデバイスなど計算リソースに制約のある環境や、顧客情報を扱うコールセンターなどのオンプレミス環境下における生成AI運用に貢献します。 

 なお、本言語モデルは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社が提供する「AWSジャパン生成AI実用化推進プログラム※3」に参画し、同社のサポート(言語モデルの学習に必要なGPU※4やAWS Trainium※5などのコンピューティングリソースの調達支援、分散トレーニングの環境構築支援、AWSクレジットの提供、AWS生成AIイノベーションセンター※6による科学的観点からのアドバイザリーなど)のもと開発したものです。

  • ※1

    Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。
    全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド

  • ※2

    企業や組織が自社の施設内にサーバーやネットワーク機器などのITインフラを構築し、管理・運用する形態で、インターネットを経由するクラウド型と区別される

  • ※3

    https://pages.awscloud.com/jp-genai-accelerator-program-reg.html

  • ※4

    Graphics Processing Unit:画像処理や並列計算を高速に行うために設計されたプロセッサで、並列処理能力によりLLMの学習時間を大幅に短縮することが可能

  • ※5

    AWSが独自開発した機械学習向け特化型チップ。AIモデルのトレーニングに最適化されており、高いコスト効率と性能を実現する

  • ※6

    https://aws.amazon.com/jp/ai/generative-ai/innovation-center/

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    地球環境保全への投資やネイチャーポジティブ経済の促進を目的とし、知識の共有や情報ネットワークの構築を目指す「G7ネイチャーポジティブ経済アライアンス(G7 Alliance on Nature Positive Economies)」に加盟しました。

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    ミャンマー中部で発生した大規模地震による被災地への追加支援のため、三菱電機グループ従業員からの寄付373万円に会社が同額を上乗せした746万円を寄付しました。

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    ビルシステム事業の子会社を再編、中核を担う新会社を設立 (三菱電機ビルソリューションズ(株)のウェブサイトへ移動します)

    三菱電機ビルソリューションズ株式会社は、2025年10月1日付で、昇降機およびビルマネジメントシステム事業を担う子会社である菱電エレベータ施設株式会社とトーコービルシステム株式会社を合併し、新会社「メルコビルエンジニアリング株式会社」に再編します。また同時にトーコービルシステム株式会社の昇降機保守部門は、東日本ビルテクノサービス株式会社に吸収分割します。

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    三菱電機 IR Day 2025
  • 2025年05月27日
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    令和7年度 全国発明表彰「発明賞」を受賞

    公益社団法人 発明協会が主催する「令和7年度 全国発明表彰」において、「中央部に変形リブを設けて軽量・高効率化を達成したプロペラファンの発明」に関する技術で、「発明賞」を受賞しました。

  • 2025年05月22日
    • 経営
    • インフラ
    • 防衛・宇宙システム
    米国発のスタートアップSolestial, Inc.へ出資

    シリコン技術を用いた宇宙向け太陽電池セルを活用し、宇宙事業の競争力を強化

  • 2025年05月22日
    • インフラ
    • 防衛・宇宙システム
    防災科研、富士通、衛星データサービス企画、三菱電機が「日本版災害チャータ」実運用スキーム高度化に向けた共同研究契約を締結

    衛星データの利活用により、災害発生後の迅速な初動対応や復旧・復興支援に貢献

  • 2025年05月19日
    • インダストリー・モビリティ
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    サプライチェーン全体のカーボンフットプリント可視化に向けた実証実験を開始

    「Catena-X」データエコシステムを活用したグローバルな企業間データ連携の実現

  • 2025年05月14日
    • 経営
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    「キャリアオーナーシップ経営 AWARD 2025」で優秀賞を受賞

    従業員キャリアオーナーシップ強化に対して意識改革促進と制度整備の両面からの支援が評価

  • 2025年05月13日
    • 経営
    剰余金の配当(期末配当)および配当予想(2026 年 3 月期)の修正に関するお知らせ

    2025年5月13日開催の取締役会において、2025年3月31日を基準日とする剰余金の配当について決議しました。

  • 2025年04月30日
    • ライフ
    アイルランドの昇降機事業会社Ascension Lifts社を買収

    三菱電機株式会社は、100%子会社であるMotum AB(モートム アーベー、本社:スウェーデン ストックホルム市)を通じ、アイルランドの昇降機事業会社であるAscension Lifts Limited(アセンション リフツ リミテッド、本社:アイルランド ダブリン市)の全株式を4月29日に取得しました。

  • 2025年04月28日
    • 決算
    2025年3月期 連結決算
  • 2025年04月28日
    • 経営
    自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

    2025年4月28日開催の取締役会において、会社法第459条第1項及び当社定款第31条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議しましたので、お知らせいたします。

Mitsubishi Electric Corporation published this content on June 18, 2025, and is solely responsible for the information contained herein. Distributed via Public Technologies (PUBT), unedited and unaltered, on June 18, 2025 at 02:01 UTC. If you believe the information included in the content is inaccurate or outdated and requires editing or removal, please contact us at support@pubt.io